Mさんが久しぶりに上京され、瞑想のチェッキングにお越しになりました。
地方で公務員をされているので、コロナ下ではなかなか東京まで来るのが難しかったようです。
彼女は30代前半で、中身はとてもおもしろい方なのですが、ちょっと他人にはそれがわかりにくいというタイプです。
瞑想も終わり、もうそろそろお帰りになるというタイミングになって、
「何か他に聞きたいことはありますか?」
と伺ったところ
「浜松町センターに来られる受講者さんのおもしろエピソードはありますか?」
と聞かれました。
質問としてこのように聞かれることはあまりありません…(そこが彼女のユニークなところですね)
この方にとって何が「おもしろい」エピソードなんだろう?と考えつつ、
私は「オジサンには美学がある」という
何人かのオジサマ方についてのエピソードをお話しました。
Mさんはおもしろそうに聞いてくださって、
「こんな話で良かったでしょうか?」と言うと、
ニッコリ笑って「はい」と答えてくれました。
若い女性にオジサンのお話をして興味があるのか?おもしろいのか?は疑問ですが、勘のいい彼女はその話から何かを受け取ってくれたのかもしれません。
人と話すときはいつも真剣勝負です。
私が一人でたくさん知識をしゃべったとしても、何も残らない場合もあるでしょう。
たくさんお話を伺うのもいいのですが、こちらからも何かをお伝えしたいと思います。
お互いに何かしら心に残るお話ができたとき、良かったなと思えます。
その場で、その方の「今」と私の「今」が交差するとき、何かが生まれたり生まれなかったりするのだと思います。