学生のころ、北海道によく行きました。
周遊券を買っておけば、道内を自由に旅行できます。
たしかその頃は20日間の周遊券でした。
泊まるところを決めずに行くのですが、だいたいはユースホステルを利用しました。
予約しなくても、行ったら泊めてくれるところもたくさんありました。
とても自由度が高い旅行でしたが、それでも何か窮屈な感じがするときは夜行列車を使いました。
たとえば網走から札幌、網走から稚内のように、長距離を一晩で動くのです。
そうすると宿代も浮くし、目が覚めたらまったく違う景色が待っていて、違う空気の場所に行けます。
いざとなったら夜行に乗ろう!と思うことで、旅の自由度が増えました。
ヨーロッパでも同じで、ドイツで宿が見つからなくて、ミュンヘンからベネチアまで夜行列車を使ったこともあります。
朝起きたらメストレから海を渡ってベネチアに入るところでした。
ヨーロッパのときもユーレイルパスがあったからそういうことができました。
今は昔よりお金があるから、泊まるところも食べるものも、昔より自由に選べるといえますが、
あの頃味わった夜行列車の自由は、特別なものだったなと思います。