Enjoy 瞑想ライフ

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黄鶴楼の思い出

「黄鶴楼送孟浩然之広陵」

故人西辞黄鶴楼,煙花三月下揚州。
孤帆遠影碧空尽,唯見長江天際流。

 
故人西のかた、黄鶴楼を辞し

煙花三月揚州に下る

孤帆の遠影、碧空に尽き

惟だ見る長江の天際に流るるを

 

李白のこの有名な漢詩は高校の教科書に載っていました。

覚えやすいフレーズと大河を舟が遠ざかっていく雄大な風景が印象的で好きでした。

 

黄鶴楼に行くことができたのは1980年代後半だったと思います。

中国はそのころまだ個人の外国人観光客にやっと門戸を開いた時期で、ホテルなどは外国人価格が別に設定されていました。紙幣も外国人用は別だったような…。

 

私はほんの少しだけ中国語を話せたので、「留学生です」と言うとホテルや交通機関など、外国人価格より安く利用できました。

 

日本ではビザが取れず、まず香港に飛び、そこでビザを取得する必要がありました。

香港からは列車で広州に向かうのですが、軌道の幅が香港と中国では違っていたので、深圳で乗り換えた記憶があります。

 

黄鶴楼は川岸に建っている大きな塔のようなものでしたけど、中国の人たちがたくさん訪れていて、観光名所であることがわかりました。

 

中国の人たちにとって特別な思い入れのある場所という感じでした。

李白のこの詩は中国の人たちにとって本当に親しみのあるものなのでしょう。

 

黄鶴楼は長江のほとり、武漢にあります。

武漢は昔から交通の要衝だったようです。

 

コロナウィルスのことで武漢という名前が有名になってしまったけれど、それだけじゃない武漢の歴史があるのになぁと思います。