吉野山は遠いと思っていました。
だけど意外と近かった!
伊丹空港から神戸に向かう阪急電車の中で、関西の桜の名所の話をしていたんですが、
「吉野の桜はすごいと思うけど、遠いからムリだわ」
と私が言うと娘Aは特に根拠もなく
「行けるんじゃない?」
とあきらめず…
調べてみたら神戸から2時間半ぐらいで行けることがわかりました💡
神戸の人にとっては大阪でさえ「遠い」のですが、首都圏に住んでいると、1時間ぐらいの移動は「遠い」とは感じません。
大阪の阿部野橋から近鉄特急が出ていて、指定席でとても快適に、吉野駅まで1時間あまりで到着します。
吉野駅からはかわいいロープウェイが出ていて山上まで連れて行ってもらえます。
すでに駅のあたりでも桜が美しく、山の上はどうなっているのかな?とわくわくします。
吉野山は「千本桜」と言われるように広い範囲で桜を見ることができるのですが、ロープウェイのあたりが下千本、吉水神社から見えるあたりが中千本、さらに高いところが上千本と言われているようです。
2004年7月、吉野山を含む「紀伊山地の霊場と参詣道」が、ユネスコの世界遺産に認定されました。
ロープウェイを降りたら、山の上の方に向かって歩きますが、道は舗装されていて特に登山の用意などは必要ありません。
山道の両脇には柿の葉寿司のお店、葛切りのイートインのお店、わらび餅のお店などたくさん美味しそうなお店が並んでいて、見て歩くだけでもとても楽しいです。
(食べ物の話はまた別に書きたいと思います)
あちこちに満開の桜が咲いていますし、向かいの山の桜もすごい迫力です。
しかし!
もっとすご〜い場所がありました。
吉水神社にある「一目千本」という展望台では
ず〜っと山の奥の方まで桜で埋め尽くされているのが見えました。
これが吉野山なんだなぁと感慨深かったです。
私は辻邦生さんの小説のファンで、特に「西行花伝」が大好きなのですが、そこに出てくる吉野山にいつか行きたいと思っていました。
また、歌舞伎も好きなのですが、歌舞伎には義経千本桜など吉野を舞台とした作品がたくさんあります。
けれども、もしかして吉野への憧れは、小学校のとき「百人一首」に夢中だった頃から始まっていたのかもしれません。
下千本→中千本→上千本と順番に咲き上がっていくと言われていますが、今年はどの場所も同時に満開になっている感じで、ほんとうに圧巻でした。
思いがけず長年の願いが叶った吉野山への小旅行でしたが、今度は紅葉の時期に行けたらいいかも?と思っています😊