神戸の実家の近くに高取山という標高328メートルの山があります。
そんな高さなので、山というほどではないのかもしれませんが、山頂まで行くと、とてもきれいに海が見えます。
また、元旦には初日の出を拝む人たちでとても、賑わいます。
小学生の頃、夏休みに伯父といとこと3人で、朝の涼しいうちによく登っていました。
この高取山は、毎日山頂まで登っているおじさん、おばさんたちがたくさんいて、「毎日登山」の山として知られているようです。
毎日山に登るというと大変なことのようですが、おじさん、おばさんたち(特におじさんが多かった記憶です)は、朝の散歩がわりに、また顔見知りに会って世間話をするために、毎日登っていました。
住宅地を抜けるとすぐに登山道に入り、夏でも涼しい道が続きます。
よく整備されていて階段も多いです。
途中にはお稲荷さんや茶店もあり、何度も登るうちに、どの茶店のところで頂上までどのくらいという、なんとなくの距離感がつかめてきます。
登山道を降りてくる人に出会うと「おはようございます!」と元気に挨拶。
おじさんたちは子どもには「おはようさん」と返します。
セミやちょうちょもたくさんいて、虫取り網を持って行くこともありました。
ミンミンゼミはあまり珍しくないのですが、クマゼミに出会ったりするとドキドキしました。
夏の終わりにはツクツクボウシやトンボが見られるようになり、季節の移り変わりを感じます。
神戸は都会ですが、山が近く、自然が近いのでそんな夏休みを過ごせたことはよかったのかなと思います。
今朝セミの声を聞きながら目覚めて、高取山に登った夏休みを思い出しました。